堂島薬師堂
球体 モダンな新御堂
 
ミラーガラスと石で
球体 モダンな新御堂


 堂島薬師堂は古く推古天皇の時代から当地にあったと伝えられ、「御堂のある島」=「堂島」が由来であるといわれています。戦後、毎日新聞社が増築した際、敷地内に祀られていた薬師堂を敷地東向いの社有地に移設しました。そして、堂島アバンザを建設するにあたり、奈良・薬師寺と地元の堂島薬師堂奉賛会の要請もあり、かつてあった場所に戻ったのです。
 以前の御堂は瓦屋根の日本的な建物でしたが、新しい御堂はミラーガラスと石で構成した現代的なビルと調和を図るためモダンにデザインされました。
 形はミラーガラス127枚を組み合わせた直径7mの球状です。球体は無限に広がる宇宙や天体、そして如来像の永久的なイメージを感じさせます。
 外装の黄金色のガラスは、御本尊として祀っている薬師瑠璃光如来にあやかっています。「瑠璃」は「ガラス」の意味があります。
 御堂の周囲には水鏡のような円形の池(直径20m)を巡らせ、池には蓮の花を模したオブジェをあしらいました。
 池に囲まれた正面には、堂島薬師堂奉賛会から寄贈された「合掌」をモチーフとした燭台アートを設置、さらに欄干を兼用したベンチを設けています。
 街角からビルへのアプローチとして木製ブリッジを挟んで対面には高さ15mの「コブシ」の大木を配しました。橋は御堂への参道、コブシは鎮守の森をイメージしています。御堂の下から霧を発生させ、夜間は池の照明を幻想的な空間となっています。

堂島薬師堂
春の風物詩、お水汲み祭り
 平成16年3月19日、この堂島薬師堂で水への感謝をテーマにした「お水汲み祭り」=写真・毎日新聞社提供=が奉賛会主催で開かれました。関西経済同友会や北新地の商店会関係者らの企画によるもので、当日は薬師寺の本尊にある井戸から汲み出した「香水」と堂島薬師堂で汲んだ水を混ぜ合わせ、薬師寺の僧侶が参拝者の竹筒に注いで無病息災、商売繁盛などを祈願しました。毎年春に開催し、大阪・キタの春の風物詩として定着させ、「水都・大阪」再生の呼び水になることが期待されています。

弁財天まつり
 また、同日、参拝者が水をかけて願かけする「水かけ弁天」が池に設置され、10月12日にはお水汲み祭りのプレイベントとして「弁財天まつり」もとり行われました。

節分祭で商売繁盛
 堂島薬師堂は、奈良・西の京にある法相宗大本山薬師寺の管轄にあり、毎月1回・護摩供養、節分の時節には「節分祭」が行われ地域の人に親しまれています。当日は山法師が打ち鳴らすホラ貝と、どらの響きにあわせ6体の鬼が北新地の事務所や店を練り歩き、かみしも姿の男が「福は内、鬼は外」とまめをまいて商売繁盛を願います。夜になると薪1000本の護摩木がたかれ、薬師寺の僧侶による法要が営まれます。堂島薬師堂をお参りしている人の多くは、周辺の北新地でお店を構えている方々です。薬師如来はもともと病苦を救う仏様ですが、参拝する人は健康とともに商売繁盛を祈願。
地域の人々の精神的なシンボルになっています。

節分祭 節分祭
 
閉じる